台湾人の子供の色彩道具

子供たちが絵に色を塗るときに何を使うか?

幼稚園児であれば、多分クレヨンとかをよく使うと思う。
これは日本も台湾も共通なんだけど――

これが小学校になると少し様子が変わると思う。
日本では一般的には色鉛筆か水彩絵の具が選ばれると思うんだけど、
台湾ではマーカーが使われるようだ。

だから、例えばぬりえをさせようとすると、
日本人は色鉛筆を出して色を塗ろうとするかもしれないけど、
台湾人はマーカーを出して色を塗ろうとするのだ。

台湾人の持っているマーカーというのは、柄の部分が若干太目で毛先が太いマーカーが一般的みたい。もちろん細いものが入っていたりすることもあるよ。
12本入り、24本入り、36本入り……とあって、大きな特徴は、それが専用のプラスチックのケースに入っていて、持ち手がついていることだよ。
美労の時間があるときは、台湾人はそれを持って学校に行く。

日本の場合だったら、図画工作の時間の絵を描くときには絵の具、パレット、筆、絵の具バケツが必要だから、
台湾人の持ち物はとてもコンパクトでうらやましいなと思うし、絵の具バケツをひっくり返すとかそういうトラブルはなくていいように思うけど、
子供の水彩画の作品ばかりを見ている身としては、児童の描く絵がすべてマーカーで書かれているというのは、具体的にどういう完成作品になるのか、個人的に大変興味がある。