ロッテと「楽天」

台湾楽天公司といえば――ロッテのことだよ。
ロッテのことを台湾では「楽天」というんだよ。

「楽天」というのは、ロッテの音訳なんだよね。
中華圏でロッテの菓子を買えば、当然のようにそこには「楽天」の文字が見える。
日本のロッテも日本で一部の商品を「楽天」を商標登録しているぐらいなのだ。

もちろん、これはIT企業であるところの「楽天」とは異なるよ。
まあ、それでも今まではそれほど問題じゃなかったんだろうけどさ、
2005年から楽天がパリーグに入ってから、ちょっと混乱する事態になった。

パリーグには千葉ロッテマリーンズと東北楽天ゴールデンイーグルスというチームが存在し、
つまり、台湾での表記は両方とも「楽天」と呼べてしまうような野球チームが生まれてしまった。

これをどうするんだろうと素朴な疑問として考えるよね。
ブログ「みんみん@台北」の中のトピック「楽天球団」にも紹介されていたりしている。

この問題は注目しているマスコミがあって、報知スポーツが「ロッテが「楽天」を商標登録 驚天動地!? 中国では同じもの」(Web archiveより)という記事で紹介している。

今では日本のプロ野球球団の「ロッテ」は「楽天」を使わず、別の音訳である「羅徳」を使って、
結局、表記は「千葉羅徳海洋隊」と「東北楽天金鷹隊」ですみ分けされている。

そんな中、今回の2005年アジアシリーズに当たって開かれた会議で
台湾楽天公司として、台湾での表記としては会社名と整合性をとるために
千葉ロッテのことを「千葉楽天海洋隊」というふうに呼びたいという要望が出たんだって。

ただ、日本側はこういう事態に驚いたらしいんだけど、楽天イーグルスと混同するからということで――
結局のところ、千葉ロッテマリーンズは、台湾では「千葉羅徳海洋隊」あるいは「千葉Lotte海洋隊」と呼ぶことにしようということになったみたい。