台湾人と暖房発想

台湾人の季節感も見てね。

台湾は沖縄よりも南にあるから、赤道直下ではないにしても、それなりに冬でも温暖なんだろうと思う人はいるかもしれない。
けれども、実際には、台北であれば東京並みに寒くなったりする。
温度的にはそうでもないだろうと思ったりするかもしれないけど、台湾は島で海から来る風の影響を受けるからなのか、湿度も高い地域が多いから、実際の温度はそれほど下がらなくても寒く感じたりするんだよ。
多分、東京と台北が同じ気温だったら、台北の方が寒いかもね。

そんな寒いとき、日本人だったら、部屋を暖めてとかこたつに入ってとか思うけど、
台湾人は寒い日でも暖房のきいた部屋でぬくぬくするというわけではない。

台湾人の発想としては、重ね着に走るみたいだね。
例えばある寒い日、外から帰ってきて、室内に入ったときも、まあその日は寒いから、なお重ね着しないといけないんだろうなというふうに思っている節がある。
だから、日本に来てから、ある寒い日、室内に入ると室内が暖かいということに、そういう発想自体がそれほどない台湾人は、もしかしたら感心するものかもしれない。

一般的には台湾人はそれほどまでには暖房を使わないみたいね。
そもそも、夏は暑いからクーラーがついていても、それに暖房機能がついているかはわからないし、暖房機能がついていないものも少なくないよ。
暖房設備といえば、電気を入れると金属部分が赤くなるような暖房、ああいうのは持っていないわけではないみたいだけど、そこまで頻繁に使うかどうか……。

台湾人がよく愛用するのは携帯カイロだよ。カイロは広く一般に使われている。
つまり、寒い日はあっても、長い間寒い日は続かないから、何とかして急場をしのげる道具があれば寒さを乗り切れるし、乗り切ろうということなんだろうね。