ニュー台湾ドル

台湾の基軸通貨はニュー台湾ドルという。

なぜ、台湾ドルではなくて、「ニュー」がつくのかといえば、
それは、戦後、台湾では確かに現在の通貨とは違う台湾ドルが発行されたことがあるからなんだ。
インフレで経済が混乱したため、台湾ドルから新しく貨幣へと移行された。
それが現在の通貨であるニュー台湾ドルなんだ。

台湾では、台湾ドルのことを「台幣」(tai2 bi4)といい、
今台湾で流通しているニュー台湾ドルは、昔の台幣と区別するため、「新台幣」(xin1 tai2 bi4)と呼んでいる。

ただ、「新台幣」という言い方はは厳密な言い方であって、
「新」「ニュー」がつくかつかないかはそこまで深刻な問題ではないよ。
通常、台湾人がほかの国のお金に比べるときには「台幣」と呼んでいて、
それがつまり「新台幣」のことを指していると認識されるのだ。

ちなみに、日本語メディアでよく表記されている「台湾元」という言い方を台湾ではしないし、「台湾幣」という言い方もしないので、
ニュー台湾ドルのことを言いたいときには「台幣」と言おう。