見知らぬ人に声をかけるときに、どうすればいいのか。
もちろん、その人と無理やり目を合わせにいったり、その人を肩をたたいたり体を引っぱったり、奇声を発したりすれば、その相手を振り向かせることはできるけど、もっと賢くやりたいよね。
基本形は、日本語でも同じだろうと思うけど、「済みません」と言えばいいのだ。
日本語で「済みません」と言えば、きっと周りの台湾人はその異様な発音に振り向いてくれそうな気がするけど、それはそれで置いておこう……
だから、「抱歉」(bao4 qian4)、「不好意思」(bu4 hao3 yi4si) のうちの、発音しやすい方を覚えればいいのだ。
ただ、例えば、前を歩いている赤の他人が何か物を落としたりして、それを知らせるために声をかけるといったような突発的なときは、「喂」(wei4)、「誒」(ei4)といったりする。
これは、余り礼儀のある言い方ではないみたいだよ。けんかを売るときもこういう言い方をする。
「誒」を漢字で紹介したけど、もともとは余り漢字では書かれない言葉で、
文字で書かれているときは「ㄟ 4」といったような注音記号だったりすることが多いんじゃないかな。
自分が客で、店員を呼ぶときは、
女性の場合は、「小姐」(xiao3 jie3)と言う。
けれども、男性の店員には、「先生」(xian1sheng)とは言いにくいみたい。
「先生」というのは、ちょっと敬称のようなニュアンスがあるので、別の言い方をしたくなる。
大抵は、まあその男性の店員に対してそのまま用件を話し始めるか、後ろを向いていたら、肩をたたくなりしてこちらを向かせてから自己主張をすることになる。
逆に、店員がお客さんを呼ぶときには、「先生」とか「小姐」とか言うみたいだよ。
緊急事態になると、店員は、音を重ねて「先生先生」とか「小姐小姐」と言う。