台湾と8月15日

一般的な話をしているだけなので、何か感情的な議論&本文と無関係な知識の披瀝のコメントは遠慮してね。

8月15日といえば日本でいうところの終戦記念日で、アジアの各国は日本に対する動向を注視していたり、それぞれの国でデモ行進をしたりするんだろうと想像するんだよね。

台湾でも、確か元従軍慰安婦だった方々とその支援者がデモ行進をしたというニュースはあったけど、
それは60人ほどの規模だよね。
台湾といえば、選挙運動ともなれば道路に人が埋め尽くさんばかりの勢いで、別に政治的なことには無関心な国民ではないはずなのに、こんなに少ない。

下関条約以降、日本の植民地となっていた台湾だけど、1945年8月15日のポツダム宣言受諾によって台湾という地域の存在が大きく変化することになったから、そこはとても大きな記念日なんだろうと想像するんだけど、特に台湾では政府的な動きとして8月15日を何かのメモリアルな日にするということはしていないみたい。

そして、何と台湾人の中には8月15日を知らない人たちもいるらしいんだよ。
もちろん教科書には8月15日について記述はあるらしいんだけど、別にそこを集中的に熱心に反覆して勉強するわけでもないし、政府やマスコミの強烈なキャンペーンや啓蒙活動があるわけでもないから、忘れちゃう人がいてもおかしくないか。
だから、日本に来てから初めて8月15日のことを強く印象に残し、記憶するようになった台湾人もいるんじゃないかな。

こういう教育になっているのは、長らく台湾、中華民国では、台湾という国土は自分たちの版図の一地方でしかなく、主な国土は中国大陸にあると考えていたからなんだね。
よくよく考えれば、そもそも1945年の当時、今の台湾政府は今の場所=台湾にいたわけでもない。
だから、台湾の政府は台湾という土地が日本から解放された8月15日は特段強調することはなかったということが言えそうだよ。

ただし、台湾がもし独立という動きへと傾いていったら、別の考えが生まれるかもしれないよ。