台湾国内で選挙戦があるとき、選挙で応援するときに旗を使う。
日本みたいに候補者の名前がついたのぼりが出るけど、それは路上に出ている。
支持者が持つのは、一般的にはその候補者の属する政党の旗(党旗)になる。
旗は、日本の路上でまるでティッシュをもらうような感覚で
政党が路上で配付しているときもあるから、それをもらってもいい。
日本では公職選挙法に触れそうだけど――台湾ではそんなことになっている。
例えば、民進党(民主進歩党)の旗は、
緑地に白の十字が入って、中央に緑色の台湾をあしらったものらしい。
ちょっと画像が小さいけど、こんな感じの旗。
台湾の国旗も参考にしてもらえるといいんだけど、
国民党の旗は「青天白日旗」だったよね。
そんなわけで、色で、政党の支持者を識別する呼び方があって、
民進党と協力関係にある政党や支持者は、「汎緑」と言われる。
国民党と協力関係にある政党や支持者は、「汎藍」と言われる。
これらを踏まえて、私が疑問に思ったのは、
2004年に総統選挙があったときに、テレビを見ていたら、
台湾の国旗を振っていた有権者がいたこと。
台湾の国旗はもともと国民党のマークが入っているから、
国民党と敵対していて、国民党と行動をともにしない政党は
選挙運動では台湾国旗が使いにくいよね。
ということは、台湾国旗を使っている有権者というのは、
国民党に好意的な有権者と考えられると思うんだ。
このテーマに興味を持ったのはね、
2004年に総統選挙があったときに、日本のマスコミが大挙して台湾に行って、現地レポートを展開したけど、
そのうち、ごくごく一部のテレビ局が流したものが、とても変なもので、
台湾国旗を振る有権者にばかりに注目し、その絵ばかりを放映しつつ、
彼らに陳水扁について好意的なコメントを求めるインタビューした上で、
リポーターとアナウンサーは当選者である陳水扁のことを好意的に語るなど、
何やらちぐはぐな報道をしていたということからなんだよね。