日本の「婚姻届」を見ればわかるんだけど、日本で結婚する場合
日本人と日本人以外の国の人という組み合わせのカップルを除いては、どちらかの姓を選ばなければ届け出書類として成り立たない。
そのため、日本人同士のカップルは、入籍するときにカップルのどちらかが自分の姓を捨てなければならないし、結果的に、好むと好まざるとを問わず夫婦同姓を強制させられる。
けれども、台湾人は結婚しても、男女別姓なのだ。
昔は、女性の姓の前に男性の姓を並べて、それを結婚後の姓にする人もいたけど、
今は、そういうことはしていないみたい。本当にシンプルなのだ。
夫婦別姓だから、台湾では、戸籍を見ると、当然のように夫の姓と妻の姓が異なっている。
では、この夫婦の間に生まれた子供はどの姓になるか?といえば、それは、生まれた段階でどちらかの姓が選ばれて、それが子供の姓になるのだ。
日本人の中で入籍時に姓が同一になることに幸せを感じるとか、姓が同じだと愛も深まるかもと期待するような幻想を持っているような場合、じゃあ、姓の同じ人を探して、同姓の異性と結婚すればいいかなと短絡的に思っちゃうけど、台湾では同姓同士の男女の結婚はかつては社会的なタブーになっていたんだって。
同姓同士の結婚を避けることは、近親相姦かもという懸念を避けるための知恵みたいなもので、同姓同士の結婚は余り推奨されていないイメージで語られていた。
こういう経緯があると、夫婦の姓や家族の姓が異なることが、家族の崩壊を招くと心配されるようなことは――ないんだろうなと思う。