台湾の徴兵制度や台湾人の徴兵の配属先決めも見てね。
台湾の徴兵制度には、兵士としての兵役だけではなく、士官試験に受かれば士官として兵役という選択肢もある。
士官になると――
まず、給料が兵士の倍以上になるということから始まり
何かへまを犯しても、体罰というやり方でのペナルティーはない、
兵士の生活は厳しく監視されているが、士官には自分の仕事が終わったら自由な時間が持てる、
兵士は規律違反を犯してもペナルティーがあるが、士官にはそういうこともない、
兵士は清掃とか兵器運搬とか雑務的な労働があるけれども、士官はそういう労働はない。
などなど士官にはメリットがあり過ぎるので、条件を満たす人はみんな試験を受けたいという気持ちになる。
士官試験の受験条件は、大学卒業生で、大学の必修の授業である「軍訓」という授業の成績が一定程度なければいけない。
大学卒業する前に士官の試験がある。
士官試験は共通科目と専門科目がある。
専門がない人は、共通科目しか受けない。
専門のある人は、共通科目と専門科目の両方受けられる。
専門というのは、軍で必要な専門性のことで、大学の学部・学科別にあらかじめ決まっているので、その条件に合致した人だけが専門科目を受けることになる。
専門科目の試験というのは専門カテゴリーのダイジェスト問題で比較的基礎的な知識を問われ、専攻分野一つ一つによって問題が異なり、専攻分野の深いところを問われるものではないみたい。
共通科目の成績が高いか、共通科目と専門科目の合計点が高いことが合否を決める。
もちろん、毎年枠が一定であるわけではないので、何点であれば合格とか競争率がどうだということは、わからない。
士官として一番多いのは歩兵隊の小隊長なので、専門がない士官合格者は小隊長になって軍事訓練に関係する仕事をする。
専門がある士官合格者はその専門の業務をすることになる。専門がある人は建物の事務所の中で仕事をしたりする。
例えば、医学専攻とか、人材供給は少ないけど、軍事部門には必要な人材は士官になりやすい。
徴兵された士官は「予備軍官」(予備士官)と言われ、プロの人とは一線を画す存在とされる。階級は士官の中の一番下で、階級が上がる前に退役することになる。
もし、不幸にも台湾が戦争になって召集される事態になれば、士官として兵役をした人は、有事でも指揮官として登用される。
ちなみに、博士の学位を持つ人は無試験で士官になれる。
ずっと昔は大卒で無試験で士官になれたし、その後は修士学位の人が無試験で士官になれた時代もあったけど、今は、高学歴化に伴って、こんなふうになっている。