台湾人の住居内生活

日本では、板間とか畳とかでできている床だけど、
台湾では木造は皆無で、(中国語が読めたら、日本的住宅を見てね)
大抵が鉄筋コンクリートのマンションに住んでいるから、
台湾の家は、大体床が石のようなコンクリートのようなタイルのような質感のものが敷かれている。

台湾人は家の中では、いすを使ういす生活をしている。
家でソファに座ってテレビを見たり、腰をかがめてソファのところにあるテーブルで作業をしたり、机といすで勉強をしたりする。そして、ベッドサイドに腰かけて雑用をしたり、ベッドで寝る。
つまり、床に座ってくつろぐことというのは、習慣としてないことなんだ。
逆に、床に座ることは、お行儀が悪いこととして注意される。

ということは、台湾人は日常的に正座をしないんだね。
もちろん、正座をしなければならない、外国の文化的な習い事や外国の格闘技を習っていれば別だけど、
台湾人で正座ができない人はいるかもしれない。

台湾でも高級物件には和室がついていたりするところもある。高級物件に和室があるということも相まって、和室にハイグレードでちょっとしたあこがれを持つ台湾人もいる。

台湾人が和室に興味を持ったとしても、いす生活を送っている台湾人が和室でどう過ごせいいのかわからないのではないか?と思うかもしれないけど、そういう心配は要らない。
それはまさにメディアの影響で、台湾人は、例えば「おしん」とか「志村けんのだいじょうぶだあ」とか「ドラえもん」とかを見ているから、日常的に和室空間はなくても、日本のテレビ番組を通じて畳の和室にちゃぶ台の部屋をどう使うかは何となく知っているのだ。

ただし、テレビで見たことを想像して、いざ和室で生活をしようとしても、いす生活の台湾人にとっては、和室で正座して作業をしたり、床にしゃがんでくつろぐのは、多分やりなれないことに決まっている。
だから、あこがれと裏腹に、和室でずっと過ごすことは結構ストレスを感じるだろうということは、当の台湾人ですら認識できていないことかもしれない。