台湾での住所の探し方


日本と台湾では住所の番地の振り方が違うみたいね。
中国語が読めそうだったら、日本的門牌地址編碼原則も見てね。

台湾の住所なんかを見ていると、なぜか行政区表示の後は道路の名前になっちゃう。
日本だったら、エリアにもよることはよるんだけど、
道路の名前なんて、車を運転しない限りは覚えられなくても問題なく生きられるし、
ややもすれば、自分の家の前の通りの名前を知らないなんてこともあるけどさ、
台湾での住所の番地のあて方というのは、基本的には道路を中心にして番号が振られているので、
現在地が何通りであるかというのは、現在地を知る上で不可欠な事項になる。

例えば、「地球の歩き方 台北」の中にある一番細かい住所、「台北市鉄観音包種茶研究推広中心」を例に、台湾での住所の探し方を紹介してみるね。

住所は、台北市文山区指南路三段40巷8-2号。
台北市というのは、県あるいは政令指定都市の名前のこと。ここでは政令指定市。
文山区というのは、一般市あるいは政令指定都市の区のこと。政令指定市の区。

ここまでは、何となくわかるんだけど、わからないのは、その後の住所の方。
以下、言葉で説明していくけど、それだけだとわかりにくいと思うので、一生懸命イラストレーターでつくった画像ファイルも見てね。
こういうのを出すと、「指南路は実際はこんなんじゃない!」ってケチつける人がいるんだけど、あくまでもわかりやすいイメージを提示しているだけなので、ブログの内容に敷衍したコメントをお待ちしてます。

「号」というのは日本にもありそうな番号の振り方だけど、
曲者なのは、多分「段」(duan4)、「巷」(xiang4)だと思う。
ほかにも、場所によっては「街」(jie1)、「弄」(nong4)なんていうのも登場する。

 指南路三段――大通りの起点からの距離
「指南路」というのは、大通りの名前。
ちなみに、ここでは出てこないけど、「路」よりも小さいけど大通りは「街」(jie1)という。
「段」(duan4)というのは、大通りを分割する単位。500メートル以上の道路は分割される。起点を1として、そこから離れるに従って番号が大きくなる。
「指南路三段」というのは、「指南路」の起点から3単位目にある「指南路」の道路を指す。

 40巷――大通りに面した40番目の場所にある小さい道路
大通りにはその「段」ごとに起点に近い場所から順次道路の両側に番号がつく。交互に番号は振られるため、片側(北側、東側)は奇数、その反対側(南側、西側)は偶数になる。
その番号の振られ方は、簡単に言うと家の出入り口があるところに「号」が振られる。ただ、出入り口ではなくて道路があるとそこは「号」と言わず「巷」(xiang4)が振られる。
「40巷」というのは、「指南路三段」の道路に振られた40番目の場所で、そこは道ということになる。

 8-2号――小さい道路に面した8番目の場所
「40巷」を入ると、その起点に近い場所から順次道路の両側に番号がつく。交互に番号は振られるため、片側は奇数、その反対側は偶数になるのは、大通りと同じ。
その番号の振られ方は、簡単に言うと家の出入り口があるところに「号」が振られる。ただ、出入り口ではなくて道路があるとそこは「号」といわず「弄」(nong4)が振られる。
「8-2号」というのは、「40巷」の道路に振られた8番目の場所で、ハイフンがついているのは、8号の場所に幾つかの出入り口があり、そこの2番目にある場所だということがわかる。

ここでは出てこなかったけど、このほかに、建物の階も住所になったりする。
1階の場合は省略され、それ以降は階番号+「楼」(lou2)
階のフロアにある部屋番号は「室」(shi4)という。

総じて台湾の住所の長さについていえば、
有名企業は大通りにあるので、住所はとても短いけど
住宅街で友達の住所を探すのであれば、住所は長くなるから、
こういう細かいのを覚えておかないと道に迷ってしまう。
もし道に迷ってしまったら、号の小さい番号の方向に歩いていけば、もう一度リセットして探し直せる。

台湾では道路の名前の表示が日本じゃあり得ないぐらいあふれているし、
台湾ではほとんどの建物には住所表示があるので、探しやすいんだけど、
ただ、標識自体が日本の常識から考えてでかいものとか、色が日本のものと違うものもあるので、
見なれないと、何げなく張ってある漢字の羅列が、住所を示す標識であるかどうかを認識できずに道に迷うかもしれない。