台湾で街を歩いて目につくもの一つに、「檳榔」という文字がある。
気になるんだけど、それが何だかわからないし、お勧めもされないので買わない。
もともと檳榔(bing1 lang2、びんろう)というのは薬用植物で、寄生虫を殺す効能とかがあるんだけど
今は、眠れないようにするための合法嗜好品で、ガムをかむような感じで食べる。
味はおいしくないらしい。
トラックやタクシーの運転手がよくかんでいる。
売られている檳榔というのは、檳榔樹(ビンロウジ)の果実を加工したもので、
檳榔樹の果実をキンマの葉で包むものとか
檳榔樹の果実を切ってその中にキンマの果実を入れるものとかがある。
そのほか、添加物として石灰とか色素が入っている。
檳榔をかむことは喫煙と似ていて、習慣性や常用性が高い。
檳榔の中に入っている物質が副交感神経を興奮させる作用がある。
陶酔効果があって、飲酒みたいな感じ。
青少年育成によくないため、子供は買わないように指導される。
檳榔をかんでいる学生は不良というレッテルを張られるし、
非行少年は檳榔をかんでいる。
檳榔は、最後はガムのように吐いて捨てるんだけど、
添加物の影響で常用している人の口の中は真っ赤になっているし、
吐き出した汁は赤くて、血を吐いたみたいに見える。
だから、檳榔をかみ終わったタクシーの運転手さんとかが
いきなりドアをあけて檳榔を吐き出したりしたのを見て
誤解してびっくりする外国人もいる。
檳榔をかむ人は路上に吐き出すので、環境問題となったり
タクシーの運転手さんが路上に吐き出す際に事故にあったりしたこともあった。
それから、檳榔をかんだ人は口腔がんになる確率が高い。
口腔癌になるのは、檳榔の繊維が口腔の上皮と接触して刺激することが原因。
また、石灰を初めとする添加物が発ガン性があるからなんだ。
さて、台湾で檳榔はどうやって販売されているか?
ちょっとアダルトなテーマなんだけど、興味がある人は檳榔西施を見てね。