栃木県の人には申しわけないけど、
「栃木県」という漢字を読むことは、台湾の日本フリークの人以外はちょっと難しい。
それは、「栃」の字が国字だからなんだね。
だから、その漢字の読み方は、
例によって「有邊讀邊,沒邊讀中間」で読んでいくしかないんだよ。
考え方として、「栃」の字を台湾人が想像できる漢字に置きかえるんだけど、幾つかのアプローチがあるんだ。
例えば、
「栃」のつくりの部分の「万」を繁体字に置きかえる――「櫔」(li4)
「栃」のつくりの部分が簡体字の「歴」に似ているので、それに置きかえる――「櫪」(li4)
「栃」の字の異体字「橡」(xiang4)から読もうとする――けど、少数派だろうね。
で、オフィシャルではどうなっているかということで調べてみると、
栃木県のホームページでは、簡体字サイトしかないけど、「櫪木県」(li4 mu4 xian4)と表記しているから、
日本側としては、この字を当ててほしいんだろうね。
栃木県以外では、ほかの都道府県で、読めないものはないみたい。
ちなみに、新潟県は、台湾に「潟」(xi4)の字はあるけど、知らない人は文字を見間違えやすい。
ありがちな勘違いは「瀉」(xie4)と見間違えること。
「瀉」は、下痢の意味もある。ちと下品な言葉になってしまう……(失礼!)
だから、台湾人が、新潟県(xin4 xi4 xian4)を新瀉県(xin4 xie4 xian4)と読んでしまっても、
御愛嬌だと思って許してあげましょう。