日本人で、中国語の数字の数え方を知っている人は意外に多い。
そういう人たちが、自慢げに数える数え方は、マージャンの数え方。
「いー りゃん さん すー うー ろー(orりゅー) ちー ぱー ちゅう」
想像がつくと思うけど、基本的にはこれらは第4声で発音されるんだろうと思う。
中国語とは当たらずといえども遠からずで、多分、ネーティブには通じないだろうね。
中国語をどこかで勉強したことがある人ならば、違和感もないことだけど、
台湾での数字の数え方も、基本的には
「一(yi1) 二(er4) 三(san1) 四(si4) 五(wu3) 六(liu4) 七(qi1) 八(ba1) 九(jiu3) 十(shi2)」と数える。
中国語を勉強していると、一(yi1)という発音が七(qi1)と聞き間違えないように、数字を読むときは么(yao1)と発音するようにと言われるから、それを台湾で忠実に実践しようと努力するんだけど、
台湾の人たちはみんながみんなそういう識別の仕方をして発音しているわけではないみたいなことに気がつく。
日本で言うところの110番と同じように、台湾も警察は110番なんだけど、
その「110」の読み方は、yao1 yao1 ling2という言い方もあるけど、言う人は少数派だったりして。yi1 yi1 ling2と発音している。
そういう状況でも、やっぱり発音があいまいな私としては、数字の発音に誤解があってはいかぬということで、
一のことを么(yao1)と発音するんだけど、ふと徴兵時代のことを思い出すととある台湾人に言われてしまったことがあるんですね。
台湾の軍隊では、数字はこういうふうに言うみたい。
么(yao1) 兩(liang3) 三(san1) 四(si4) 五(wu3) 六(liu4) 拐(guai3) 八(ba1) 鉤(gou1)
么(yao1)は、最小
兩(liang3)は、両という文字だけど、数量を数えるときの2という意味
拐(guai3)は、アラビア数字「7」の形がつえみたいだというところから由来している
鉤(gou1)は、漢数字の「九」の第一画目最後のはねる部分の形がフックみたいだというところから由来している。
ゼロは洞(dong4)という。
洞(dong4)は、アラビア数字「0」の形が穴みたいだというところから由来しているんだって。