台湾人とイングリッシュネーム

まあ、英国の名残があろう香港人はいざ知らず――
中国人で自分のつくったイングリッシュネーム(English name)を高らかに紹介する人が、いる。
そんなこんなで、彼らに「メアリー(Mary)と呼んで」と言われると、「その顔でメアリーかよ」と、つい思ってしまう。

台湾でも、イングリッシュネームをつけることがある。
例えば、幼稚園や小学校のときに英会話の学校に行っていると、
そこで先生から名前をつけられてしまうということもある。
あるいは、学校で、イングリッシュネームをつけてくださいと言う英語の先生がいる。

イングリッシュネームをつけろといわれると、日本人だったら困ってしまうかもしれないけど、
台湾だったら、イングリッシュネームを調べるための資料はたくさんあるのよね。
イングリッシュネームの本や、英語の辞書の中になぜか存在するイングリッシュネームの一覧、電子辞書に入っているイングリッシュネームの一覧、ないしは大人に聞いたりして、
何とか自分のイングリッシュネームを考えて、つけるのだ。

欧米に留学する人たちは、大抵イングリッシュネームを持っていることが多い。
ただ、別に、英語が好きで、欧米かぶれの人だけが、特別にイングリッシュネームを持つというわけではない。

実は、台湾のパスポートには、イングリッシュネームの欄があるのだ。
「外文別名」とあって、そこは空欄にはしない。
だから、外国に行ったことがある、もっと言えばパスポートを持っている台湾人は、
全員イングリッシュネームを持っているということなのよね。

パスポートに記載されているものも含めて、
イングリッシュネーム自体は、別に戸政事務所で登録したりするものじゃないので、
その名前をアイデンティファイする手段とすることはそれほどなさそう。
一度つくって、それが気に入らなかったら、別の名前にすることも、もちろんできる。

――ということで、早速、身近な台湾人のイングリッシュネームを確かめてみよっかなあ