よくよく考えれば
台湾は沖縄よりもさらに南にある、だからいつも暑い、暖かい
けれども、常夏――ではない。
夏は体温を上回る暑さの日々がやってくるけど、
冬もそのままの暑さが持続していて外の海で泳げる、なんてことはない。
北台湾は、もちろん冬の寒い日は4度ぐらいまでに下がることもあるけど、
別に常に4度ぐらいまで下がっているわけではないので、
ストーブは買わなくてもしのげる。
南台湾は、多分1年間、頑張れば半そで短パンで過ごせるかもね。
台湾は季節感がないのね。
季節感はないといっても、季節の言葉を知らないわけではない。
もちろん、中国語にだって春夏秋冬という言葉はある。
春を待ちわびるように一斉に花が咲くわけでもなく、
秋に紅葉して落ち葉が散るわけでもないから
ピンとしないだけなのだ。
だから、台湾人は日本に来て初めてダイナミックな季節の移り変わりを知るのだ。